韓国での幼稚園探し~入学申請までをまとめてみた

■韓国生活手帳

育児というものを始めてあっという間に3年が過ぎ、来年から幼稚園の年少に通うことになった我が子。外国人ママの私は、またもや右も左も分からないため、一から調査を開始しましたよ~汗(まあ、韓国人でも初の子育ての時は何もわからないようですが)

自分の記録用として、またシステムに変更があるかもしれませんが今後韓国で幼稚園を探す方の参考になればと記事にまとめてみたいと思います。

まず幼稚園はいつから通う?

これは日本と同じく、基本的には年少クラスから入ることができます。しかし、年中・年長クラスしか運営していない幼稚園もあります。また、韓国は早めに保育園から通わせる家庭が多いですが、保育園が幼稚園の年齢までカバーして運営していることもあり、保育園からそのまま小学校に上がる子もいます。

具体的に説明するとこんな感じになります。

・0세아반(0歳児クラス):1歳になる年に所属するクラス。入園するときはまだ0歳でも、途中で誕生日を迎えて1歳になるのであれば0歳クラスに入ることになります。
・1세아반(1歳児クラス):2歳になる年に所属するクラス。
・2세아반(2歳児クラス):3歳になる年に所属するクラス。
・3세아반(3歳児クラス):4歳になる年に所属するクラス。
・4세아반(4歳児クラス):5歳になる年に所属するクラス。
・5세아반(5歳児クラス):6歳になる年に所属するクラス。
・6세~:7歳になる年は小学校にすべて入る(義務教育)

ちなみに、韓国は早生まれで区切ることを数年前にやめたので、例えば2018年生まれは1~12生まれまで全員同じ学年になります。

通い方は、例えば以下のようなパターンがあります。

・通っている保育園が0~2歳児クラスまでしか運営していないので、3歳児クラス以上から運営している幼稚園に進学する。もしくは、3歳児クラス以上も運営している保育園に転園する。

・通っている保育園が5歳児クラスまで運営しているので、そのまま保育園に通わせて、小学校にいれる。

・通っている保育園が5歳児クラスまであるが、小学校入学前にもう少し集団生活をさせておきたいので5歳児クラスの時だけ幼稚園に入れ、その後小学校にいれる。

・通っている保育園が2歳児クラスまでだが、近所に3歳児クラスを扱う幼稚園がないので、とりあえず3歳児クラスのある保育園に転園し、その後近所の幼稚園に4歳児クラスから通ってもらう。

自由なわけです。我が家の場合は、通っている保育園が2歳児クラスまでで、3歳児クラスを運営している保育園が家の近くになく、わざわざ遠くの3歳児クラスのある保育園に転園するまでのことはないので、もう年少さんから幼稚園にしてみようという結論になりました。

まずは幼稚園アルリミで検索

まず家の近くに幼稚園があるのか検索することから始まります。幼稚園アルリミ(유치원알리미)という公式サイトを利用します。サイトURL:https://e-childschoolinfo.moe.go.kr/

幼稚園や保育園の検索ができるようになっています。

個人情報になるので我が家の位置ではありませんが、例として説明します。幼稚園・保育園情報の現在地から検索を利用すると、近くの幼稚園の一覧をみることができます。住所検索なども可能です。

幼稚園名をクリックすると詳細が見られます。例えば、保育園なのか幼稚園なのか、私立なのか公立なのか、運営時間、通園バスがあるのか等です。

また、何歳クラスを何クラス運営しているか(特に満3歳クラスがないことがあるので注意)、園児の数、先生の教諭資格は何級なのか、勤続年数は何年なのかもわかります。他にも詳細が公開されているので見てみるといいと思います。

幼稚園の種類や運営時間などはどうなってる?

私立・公立・英語幼稚園とは?

まず幼稚園は大きく分けて私立と公立が存在します。

・私立:日本でも私立幼稚園はあると思いますが、それと同じかと思います。幼稚園が単独で私立として運営しているところや、私立小学校や中学校などに連携している私立幼稚園もあります。

自分の地域のことしか調べていないので、詳しいことはわかりませんが、私立幼稚園は以下のような特徴があります。

①英語や美術、科学やハングルや数字の勉強などプログラムが豊富である。
②幼稚園独自で給食を作っているので年齢にあった食事がある。
③戸建ての幼稚園は園庭があるが、ビルの中にある幼稚園は狭く、園庭はない場合がある。
④共働きでなくても、朝早くから夜遅くまで園児を任せることができる場合が多い。
⑤幼稚園バスが運営される。
⑥月額がかかる。

・公立(併設、単設):公立になると一番多いのが、地域の公立小学校に併設されたビョンソル(변셜)と言われる幼稚園です。単設(タンソル)というのは、小学校に併設されていない単独で運営されている公立の幼稚園です。

うちは調べていくうちに私立に行こうということになったので、公立についてはあまり詳しくないのですが、わかる範囲で書きます。

①ハングルの勉強などプログラムはあるらしいが、基本的には遊んで過ごす時間が多めなため自由な雰囲気。
②小学校の併設の場合、小学生の給食とほぼ同じメニューになるため辛い味付けなどが幼稚園児に完全にあっているのではない。
③小学校内にあるので広めで、校庭で外遊びができる。
④共働きでない場合、朝早く・夜遅くあずけることができるか確認が必要そう(園によって異なる感じ。)
⑤幼稚園バスはない。
⑥費用がまったくかからない(私が問い合わせした2か所は、費用がかからない。かかったとしても、遠足費用だけとのことでした)

・番外編「英語幼稚園」:英語熱がすごい韓国。英語の授業が豊富な英語幼稚園というものも存在します。夫の情報によると、大体月100万ウォン(約10万円)の学費がかかり、知人は月240万ウォンのところに通わせるか検討中のとの情報も。た、高い。。。うちは無理w しかも園の時間について以下に言及しますが、午後4時という早い時間に終わってしまうことが多く、専業主婦の方や、ジジババやシッターのお迎えなどが可能なひとが多く、経済的に余裕があるおうちの方が通うようです。ちなみに幼稚園アルリミのサイトには載っていない、塾だけど幼稚園の要素もある~というスタンスのようです。英語幼稚園に関しては我が家では論外なので、詳しく調べていないので、興味のある方は別途詳しく調べることをお勧めします。

時間

韓国の幼稚園は基本的に、「教育課程(교육과정)」と「放課後課程(방과후과정)/もしくは一日課程(온종일과정)」と名付けて子供たちの教育を行っています。教育課程は、入園したらすべての園児が通うことになり、朝9:00~13:30です(終了時間は幼稚園によって少し異なるようです)。そのため、遅くても9:00までには登園し、一番早くて13:30に下校できるということになります。下校以降は家で一緒に子供と過ごす家庭や、塾などに通わせたい家庭は教育課程だけに通います。

しかし、仕事をしていたりしたらもっと朝早く登園し、遅く帰る必要がありますよね?その場合に教育課程に合わせて追加で利用するのが「放課後課程/一日課程」です。早いところでは朝7時台から、夜は19時から遅いところは20時台まで先生たちが子供たちをみてくれます。

韓国の保育園は朝7時30分~夜19時30分まで運営しているところも多いので、それとほぼ同じようになっているようです。

この運営時間については、園によって差があるようで、私が調べたいくつかの幼稚園のうち、公立は早めに園児を帰宅してもらっているところがあるようです。17時には全員帰っています~という方針のところや、韓国では夕方16時くらいになるとテコンドーの教室の人がまとめて園児たちを車で連れて行ってくれるシステムがあるので、だいたいみんな夕方にテコンドーとかに行きますね~と言われ園もあります。テコンドーを習いつつ、お友達と遊んでご飯もちょっと食べさせてくれて、そこで仕事帰りの親のお迎えを待つそうです。

私立は基本的に19時台までは園児がいるから大丈夫と言われるところが多かったです。また、入園者の99パーセント以上が教育課程と合わせて放課後課程を利用しているとのことでした。ちなみに、放課後課程を利用する場合は16~19時台の間くらいに親がお迎えにいったり、幼稚園バスで下校させてくれたりするようです。

この放課後課程の利用については、私立は共働きでなくても基本的に利用できるようです。公立の場合は、共働き家庭などが優先になることもあるので、園に確認してみてください。

ちなみに、幼稚園アルリミにも運営時間が書いてあるのですが、実際とは若干異なるようだったので園に個別に確認したほうがいいです。

バス

幼稚園バスは、公立はなく、私立はあるようでした。朝は8時台くらい、夜は16~18時くらいに家の近くで乗車下車ができるとのことです。下校時間は何回かに分けて発車してくれる幼稚園もあり、在園している園児の住んでいる地域を回っていきます。あまりに遠方の場合は、自家用車などで来るようにとのことです。

学費

上でも説明しましたが、公立はほぼ無料と考えていいでしょう。私立は、私の調べた園は大体月2万円前後の学費で様々なプログラム・バス代などすべて含まれていました。しかし、一部情報によるとこれは安いほうらしく、地域によっては月4~6万円が相場のところもあるようですので、やはりこれも調べるしかないです。

多文化家庭のメリット

国際結婚をすると、韓国では多文化家庭(다문화과정)と言われ、様々な福祉を受けることができます。この幼稚園の申請にも多文化の恩恵をうけることができます。

私が調べたところでは、公立の場合、放課後課程を申請する際に、仕事をしていなくても共働き家庭と同様に多文化家庭にも優先的に利用申請ができるようになっている園がありました。しかしこれも園によりなので、質問すれば教えてもらえます。

その他の情報収集方法

他には、ネイバーカフェというヤフー知恵袋的なものが韓国に存在しますが、ママたちが集まっているカフェの掲示板をマムカぺ(맘카페)といい、育児の情報収集に役立ちます。しかし私は、今までマムカぺに色々助けられてきて感謝していますが、ママたちの意見が実際と全然情報が違ったことがあって、参考程度のみにしています。夫は少し情報を見てくれたらしく、ここの園は教室が狭いらしい、ここの園は人気らしいなどの情報をくれました。気になる方は検索してみてください。

他には、保育園のママ友同士での情報収集もいいと思います。私は、コロナ真っ只中に保育園に子供を通わせ始めたので全然ママ同士の集まりがなく、積極的に園がママ同士の交流も促さないので、近所のママ友というものを作ったことがないので一匹狼ママですwwwなのでこの方法は使っていません~汗

園への問い合わせから入学申請までのスケジュール

韓国の幼稚園の入学申請は、10月末~11月頭に一斉に実施されます。そのため9月になったら具体的に動き始めたほうがいい感じです。我が家の場合は以下のようにすすめました。

情報収集

・6月くらい:そろそろ幼稚園がどこにあるのか把握しよう~と、幼稚園アルリミとかの情報を見始めました。

・9月中頃:家から通えそうな距離の保育園が8つあったので、すべてに電話して、運営時間や説明会の時期を確認しました。9月に電話したところ、すでに説明会の日程が決まっているところと、後日また電話をしてほしいとか、後日また電話をして教えます~と案内を受けたところもありました。

説明会参加

・10月:初旬から説明会の受付が始まっているところもありました。説明会を行わないところ(頼めば施設は見せてくれた)、グループ説明会を行うところ、個別訪問してくれれば説明するというところなど様々です。

電話やサイトから説明会を予約して、10月半ば~末までに一気に説明会が開催されるので足を運びます。

説明会も園によって特色が違って、募集要項(費用や運営時間)に重点を置いて簡潔に説明して、園でのプログラムの説明は配布した資料を見てね~というような園や、資料は全然くれないけどプログラムの説明をスライドショーで長くしてくれるところ、大量の食べ物などのお土産をくれるところなどなどw 中には、最初1時間でおわると言った説明会が約2倍の時間がかかり、園長先生の育児教育トークショーになっていて若干げっそり…(←すみませんw)してしまう園もありました。そろそろ帰らせてくれ~解放してくれ~~と思い(汗) まあ、素敵なトークなんだけど、教育熱がすごい韓国ママ達には人気の園だそうですw

私立は英語教育が基本にあるのですが、中国語もできるところもありました。さすがにうちは日本語もやっているので、4か国語はごちゃごちゃになりそうw

入園申請

・10月末~11月:幼稚園への直接の願書提出(私立の場合可能なこと多い)、もしくは国がつくった처음학교로というサイトで申請することになっています。

韓国の幼稚園はすべて「抽選式」となっていて(※保育園は先着順である)、처음학교로のサイトから入学申請をすると抽選で選ばれることになっています。流れとしては、優先募集期間に希望の幼稚園に申請する→抽選の結果を見る→優先募集期間に決まらなかったら一般募集期間に申請する→抽選の結果をみるというようです。

しかし、私が調べたところでは、幼稚園によって(特に私立)は紙の願書を受け取ってそれを園側がサイトに登録申請し、入学できるようにするところもあるようです。また、地域によるかもしれませんが、うちの近くの私立の場合は、少子化の影響もあって、第一希望で出せば全員入学可能と言われた園がほとんどでした。また、公立でも最近はどこかには入れますので大丈夫だと思いますよと言われました。

公立はサイトでの申請を受け付けているようで、2023年の詳細は以下です。私は園への願書提出のほうにしてしまったので、このサイトの利用方法は説明できないのですが、参考にしてみてください。

おまけ:条件をエクセルで整理

ソウルや都市の場合、家の近くに幼稚園がたくさんあると、どの幼稚園の情報なのか調べているうちに分からなくなってしまいます。我が家ではこのようにエクセルのスプレッドシートに整理して仕事で忙しい夫と相談できるようにしておきました。説明会の申請期間や説明会の日なども整理しました。(幼稚園名は一番左に書いてますがわざと削除しています。)

 

結局我が家は、「保育園は3歳児クラスが無いので幼稚園に行かざるを得ない」→私もまた今後働くのでなるべく幼稚園で過ごす時間が長いので充実させたい/あれこれ英語塾などに通わせると月謝がとんでもないことになると思うので、逆に私立幼稚園の学費でいろいろ学べていい/時間が融通が利く私立がいい/私も私立幼稚園出身だけど通ってよかったと思っているなどの理由から「私立に決定」→私立の中でどれにするかは、家から近い/施設が広め/園庭がある/運営時間が長い/プログラム内容/園長先生や先生たちの丁寧さ(外国人ママなのでとても気にしてくださって、わからないことはサポートすると電話もくれて親切)ということで1つの園に決めました。

通い始めて、プログラムが多すぎて子供のストレスになるとか、なにか合わないことがあればのちほど転園すればいいのです。保育園がとてもいいところに出会えたので、幼稚園もよいところだといいです~!

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