エッセイ:韓国生活を辞めたくなったコシウォン話、第2弾

■トジョンの日々(日記)

毎日外出もままならず、開放感のない毎日を送ってますよね~?でも考えてみると、インターネットがあるから、こんな生活もやはりマシなのだなと思ったり。家族友達には会えないけど、ラインとかあるから連絡はできる。買い物には行けないけど、ネットがあるから大体は手に入る。どこにも行けないけど、ネットで本が読めて、ライブもみれて(GLAYが生ライブ配信してくれたり)、いつかのための旅行計画だって立てられる。ネットがあるから、これは業種にもよるけど、仕事もある程度できる。

正直何か月も自由にならない生活といつまでこの状況が続くのかと言う不安があるけれど、ないもの(できないこと)に目が行きがちですが、あるもの(それでもできること)にも目を向けるのも大事だなと思う今日この頃。なかなか難しいけど、意識すると気持ちが違います^^

さて、週末なのに外出もままならない皆さんに劣悪コシウォン話でもお送りさせてください。前回は「エッセイ:話題の半地下も劣悪だが、コシウォンもすごかった」で初めて書かせていただきました。今回はその第2弾です!

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変なおじさんも住んでるし、総合的にかなりBADなコシウォンを後にすることに。次は、絶対に女性専用コシウォンにしよう!早速、ネットで調べて2か所を見学。夜道が暗すぎるところは却下し、結果、繁華街の入口の建物の上階にある部屋にした。選んだ点は「まずは女性専用で男性の立ち入り禁止」「値段の安さ(さすがに前回の32万ウォンよりは高かったはず)」「部屋に大きな窓があって明るい!!」「エアコンが部屋にある」だった。

引っ越しの日。エレベーターに荷物をのせて上階へ向かうが、乗ったら即壊れそうな小さなボロボロのエレベーター。あまり使わないようにした。

鍵などをもらい入口の下駄箱で靴をいれたりしていたら、いきなり一番手前の部屋の住人が出てきた。ちょっと小太りな女性は、どことなく危ない雰囲気があったが、私の記憶だと、そのとき下駄箱について優しく教えてくれたりして大丈夫だった。しかし、住むにつれてわかったのが、まずコシウォンと言う恐ろしく狭い部屋に年老いた女性(家族か?)と2人で住んでいるのであった。そして、誰かが廊下で荷物を落としてちょっと大きな音を出してしまうたびに、その女性はすごい勢いで自分の部屋のドアを開けてチェックしているようなのだ。もしかしたら、最初に引っ越してきた日も部屋からでてきたのは、こちらの様子をうかがっていたのだろうか・・・。

それはさておき、住み始めて、窓も大きいしエアコンもあるし、満足していた。

ところが、1階~2階が飲み屋で、しかも屋外テラス席のあるお店だったので、夜中までお客が大騒ぎするのがダイレクトに上階の部屋に聞こえてくる。でもそれは慣れればいいこと。だが、飲み屋街の入り口なので、明け方に道路で吐く人の「うえ~っっっ」という音で目が覚めるという大変不快な目覚めがあったり・・・

どこにいるのか、部屋の上の方から虫かなんかの動いている音が毎晩して眠りが妨害されたり・・・

まあ、安いコシウォンだから仕方ないよな~と生活しつつ、共同の台所へ。見学した時は知ることもできなかったが、かなり汚いことが多く、管理人がちゃんとしていないような感じがあった。そのうち、夏だったので、台所に行くと小さなゴキブリがたくさん!!こんなところで料理はできない・・・仕方なく、やってもいいのかわからないが小さな電熱器のようなものを買い、部屋の窓を開けてラーメンなどを茹でるようにした。

ある時はこんなこともあった。このコシウォンはシャワーとトイレが別になっているので、韓国の下宿やコシウォンにありがちな、トイレを使っている人がいる時はシャワーも使えないということがないのが、このコシウォンのいいところでもあった。ちなみにここはシャワーが3つあるが、仕切りのない空間にシャワーが3つ並んでいるので、さすがに誰かがシャワーを使っていると誰も入ってこないので、実質シャワーは1人づつ順番に使うことになる。女性が多いので、シャワーが空いている時間を見極めるのが重要だが、あまりそこは不自由していなかった。が、仕事で疲れて気持ち良くシャワーを浴びていたら、管理人が掃除に来たらしい。だた、シャワーをしている私がいる。タイミングが合わなかったとばかりに、入口で「クッソ!!」みたいに言って引き返していったのである。こっちはお金も払っているのに、台所も虫だらけななのに、なんでそんな言葉を聞かなければならないのだろう・・・と思ってしまった。

そして、もうどうにも我慢がならぬ2大事件が起こるのである。




洗濯機は、自分の部屋のある階の一つ上の階にあった。洗濯機が空いているのを確認し、洗濯物を持って行き入れて、大体終わる時間を計算してまた取り出しにいく。取り出さないままでいると、次の洗濯をしたい住人が急ぎの場合、周辺にある手桶に乱雑に洗濯物をいれられてしまう。これはどの下宿やコシウォンでも共通だ。それには慣れていたので別に問題はない。しかし、ある日、洗濯物がそろそろ終わったな~と行ってみたら、洗濯機が止まっているのである。うん?故障?と思ってスイッチをいれたとたん、後ろのシャワー室から痩せた裸体の老婆が現れ、「おいっ新入り!洗濯機には洗剤はいれてはいけない!手桶でまず洗った後、洗濯機を使うんだ!いいわね!」

「(・・・はい???)」

確かに、この老婆は、いつもシャワー室で手桶で洗濯をしているのをよく見かけた。昔ながらに手洗いするひとなんだな~くらいにしか思っていなかったが、そういうことだったのである。しかし、そんな決まりはないし、仕事で遅く帰ってきたり忙しいのに、手洗いなんかしていられない。でも、その人は勝手に人が使っている洗濯機を洗剤が入っていると止めてしまうのである。これでは洗濯がいつ終わるか目途が立たないので、かなり困る。なんだか普通の雰囲気の人ではないから、住人トラブルにもなりたくない。ってか、他の住人たちは、この人に洗濯機止められてないのかな??? ん???

そうこうしているうちに、ある日、私はトイレにいた。洋式に座っていたら、ふくらはぎがムズムズした。ん?見てみると小さなウジ虫が歩いていた。

「・・・。」

「韓国で働きたい・・・韓国にいることが幸せ。でも、いくらなんでも、もうダメかも。日本帰ろうかな・・・。」本気で思った。

 

結局、たまたま入社3ヶ月くらいになっていてインターン期間も終わるころで、会社から困ったことはないかと面談らしき時間に聞かれ、住居の事情を話したところ、まずはワンルームの月の家賃を払っても生活できる給料にはしてもらえることになった。また、ワンルームを借りるときの保証金という韓国独自のシステムは、退出時にほぼ全額帰ってくることから、日本で工面してもらうことに。なるべくそういうことは無いようにしたかったのだが、危険な環境であったため、そのようにして私のコシウォン生活は終わることができた。

もしかしたら、私のコシウォンとの相性が悪かっただけかもしれないが、コシウォンの問題は韓国でも取り上げられることがある。とにかく、学生街でない地域の格安コシウォンは、心身ともに健康的に働くにはちょっときついかもしれませんというのが私が経験上から言えることだ。

毎日、電車代も節約できるので、コシウォンから会社まで朝早めに出て歩いていた。出勤しながら、韓国の会社に通えていてワクワクしている気分とコシウォンの憂鬱を吹き飛ばしたい気持ちで毎日聞いていた「 T-ARA(티아라) _ Roly-Poly 」は今も聞くたびに懐かしいのである。


<トジョンのライター担当サイト>
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